告白

出産や育児というキーワードがいよいよリアリティを持って響き始める29歳と3ヶ月。ひとりの人間を産み、そして育てるという行為が、とてつもなく恐ろしく、とらえようのない不安な気持ちばかりが浮かんで消える。わたしのようなどうしようもない女のもとに生まれたころで、立派に育つわけのだろうか。わたしは性善説を信じているけれど、なんだかんだ言って子供の人格形成には、もっとも身近な母親の存在や価値感の影響が大きいわけで。
その子のことを考えると、なんだか申し訳なくなってしまう。

映画が大評判の『告白』を読んで、ますますビビリ度が上昇中。。
子育てって、人間って、、、命って、尊くて、大きくて、怖ろしい。

とても美味しいメンチカツを食べさせる、とある飲み屋のママは、初対面のわたしに対して、出し抜けにこう言った。「あなた、こどもが欲しくないならそれはそれで、いいのよ。」当時は、私の左隣り席には、いまはわかれてしまった彼が座っており、らぶらぶ絶頂期だったため、ややもするとプロポーズされたらなんの迷いもなく「YES」と大きくうなずく勢いであったため、「なんでこんな盛り上がっているのに、水を差すこと言うのだろう」と残念な気持ちになったものだ。
今になってみると、なんとも不思議な予言めいたセリフだ。
あのママにはなにか、私の不安とか恐れのようなものが見えていたのだろうか。