個性派って

この前、高崎のお祭り(恵比寿講とか言う名の)に行って来たのですよ。若者が溢れかえってました。そこここに。おそらく平均年齢18歳。高校卒業したばかりのヤングマンたちがメイン。

最近やっと駅前にGAPができた高崎ではありますが、なかなかいろんなファッションの子がいて、ウォッチングにはもってこいでした。B系あり、ゴスロリ(を目指してるなんちゃって)あり、マルカワ&アベイル愛用派あり。

そんな中、最多にして最大のインパクトを残す派閥がありました。その名も「ユルカジ」。
またの名を「80'S奇妙キテレツ仕様」派。ほら、あれですあれ!変なトンボグラサンかけてさ、やたらに背が高いハットかぶってさ、ストライプ柄のベストにネクタイなんか合わせちゃって。時には、ケミカルウォッシュを履いています。小学生当時の愛用品を再利用しているかのようです。
はてはて、今年のベストヒットはCCBの「ロマンティックが止まらない」かな??なんて錯覚を起こしてしまいます。

彼氏(US西海岸パンクス)とともに、くすくす笑ってました。きっと、ジッパーやらキューティーやらを毎月隅からすみまで読んで、お洒落読者の重ね着テクを盗みまくっているのだろうね、と。


「ファッションは記号である」と言ったのは、フランスの哲学者ロラン・バルトですが、「ユルカジ=頭が悪そう」着ている本人たちを除いた誰もが思い抱く記号がこれです。

彼、彼女は臆することなく、その記号を背に今日も古着の山を漁っています。あきらかに軽蔑の表情をたたえた店員さんを尻目に、FRAPBOISでパンツを試着中かも知れません。

私にはとてもできません。道行く見知らぬ人にあほ呼ばわりされるのは我慢なりません。

そんなわけで、賢く見えているかは分かりませんが、私は相変わらず地味な格好です。