か〜わ〜い〜い〜

とある古着屋における男女の会話。A:「まじ悩むんだけど、どれにしよ」。B:「この白いシャツかわいいじゃん」。ここで質問です。A、Bどちらが彼氏でしょう??

正解はB。出題者の、ひっかけようという意思が見え見えだから、まぁウラを読めばだいたい正解するはずです。こんな愚問を投げかけたというのも、男の子の語彙が女性化しているように感じるからなのです。

日本男児が、「かわいい」というワードを使うのは唯一、女性の容姿を表現する時だけでした。「あの子は美人系て言うより、かわいいね」と言うように。ところが、今や「かわいい」は絶対的な市民権を得ており、あちこちで野太い声の「かわいい」が発せられています。やれ、「俺今日初めてUGAのCM見たけど、あの目かわいいな」だとか、「キャスターマイルドの新しいパッケージはかわいい」など。気持ちが悪いです。ヤワラちゃんとウエディングドレスの組み合わせに匹敵するぐらいの違和感です。

イタリア語ではありませんが、ことばには、はっきりとした区分はされていないにしても、感覚的な共通認識として、男性詞女性詞があり、その領域を侵してはいけないような気がしています。それは女性にも言えることです。「このビールうめぇ」と言うのは、自分ひとりの時だけにしたいものです。まぁ、無理なんですけども。