安心・安全産業

気づけば2ウィークアキュビューなのに2ヶ月間使い続けていた。四倍。汚れも四倍。ミジンコみたいなものが右斜め上あたりでウヨウヨし始めた。いよいよ取替え時期かということで、コンタクトレンズ屋へ。安いよ、早いよ、と聞いた噂の店。
確かに安い。確かに迅速。んでも・・・なんか、怪しい・・・。
看護婦さん達、みんなやたらに若くて細いギャル風。あの、ガッと見開かせた目に空気砲送る検査、乱視検査など、妙に手早い。
「上から順に読んで行って下さい」とお決まりのCマーク読むんだけど、ホントに聞いてんのか?ホントに当たってんのかってくらい猛スピード。しまいには「右です」と言った直後に、すかさず「右ですか?」と聞き返される始末。おいおい、言い直したら検査じゃないだろと。
最後の眼科医のおっさん、さらに怪しい。ここんちは繁盛店なので、若人が待合室に溢れかえってて。名前呼ぶ声が聞こえないから、診察室のカーテン越しに、マイクを通して呼ばれる。んなもんで、診察中の声も丸聞こえ。
「は〜い、正面見て、右上、左上、はいオッケィ」。私以前の8人全員が同じテンポ、50秒で診査終了。さすがに、長期装着してた私はなんか言われるんだろうなぁ、とちょっと期待をしつつカーテン部屋へ。同じく1分以内でその場を後にした。
なにせ素人なもので、実際のところ診察って何を見て何を判断してるのか分からない。それは眼科以外にも言えることで、内科での背中トントンが何を意味しているのか、腹を触っただけでなぜ調子が分かるのかは全くもって不明だ。
ハードが分からないからこそ、ソフトが物を言う。ひょっとすると、マイクのおっさんは名医なのかも知れぬ。しかし、とおりいっぺんの会話では、信用はできん。嘘でも、お愛想でも、一言盛り込んでくれれば、また行こうと思うだろうに。3ヶ月後の買い替えになったら、行き着けのちゃんとした店に行く。